国内初!信号を制御して公道を走る自動運転バスに乗ってきた
1/27(月)沼津駅と沼津港間の一部で、
青信号と赤信号を制御するという
自動運転バス(実証実験)に乗ってきた。
乗車期間は、令和2年1月22日(水曜日)から31日(金曜日)まで
一日7往復
ルートは、沼津駅から沼津港まで直通
沼津駅~御成橋通りの5基の信号機で信号制御をするという。
1/6に申込みがスタート。朝一番で申込みをしたところ
昼時は、ほぼ満席。
きっと視察の方であろう、平日も、ほぼほぼ埋まっていた。
沼津港の停車場は、
通常の公共バス停車場とは異なり、
停車場の裏にある、船着き乗り場内、大型バス停車場付近だ。
14人乗りだが、席は満席。
さぁ!沼津駅に向かって出発!
運転手さんは、今日は東海バスの運転手さん
静岡県庁スタッフさんが、いろんな質問に答えて下さる。
時速14kmだそうだから、ゆっくり運転?のろのろ運転?
二車線あるのと、混雑していないから
他の車は追い越していく感じ。
自動制御できない時は、運転手さんが
パネルをタッチして、運転を切り替える手動モードに。
5つの信号を制御する。とはどういうこと?
赤信号を、青信号に切り替えるのだが。
すぐに赤信号になるわけではなくて、
体感的には、ちょっと赤信号の時間が短いのかなーという。
友達は、「すぐに赤信号になったよー」と言ってたけれど。
沼津駅到着!
沼津港から沼津駅までの所要時間は、12分
のろのろ運転だけど、沼津駅から沼津港まで直通だから
停車場に止まる公共バスより若干早い。
伊豆箱根山バスさんの直行便バスが8分なので、許容範囲かと
沼津駅は、公共バスと同じ停車場を利用。
途中、「RAKUUN」の看板があるビル(写真)の道路で
ゆるやかな横揺れ、フラフラ運転をした。
背の高いビルに囲まれた道路では、GPSをキャッチできなくて
迷い走りのような運転になるので、手動に切り替えるのだそうだ。
「沼津駅から沼津港区間には、背の高いビルがなくって良かったねー」
帰りの沼津港行きバス乗車まで2時間あるので
昼ご飯を食べながら、時間つぶし
(写真)黄色い車体の自動運転バスの左手の
オレンジ色が目印のバスが、東海バス。
帰りのバスは、私たち以外は全員
県内外の市町職員さん視察?らしい
実験にたずさわった群馬大学の学生さんも
県職員さんもお二人になって、より詳しくご説明をしてくださった。
窓は、ガラスでなくて、ビニールでできている。
大きな窓で、街を眺めながらの移動は楽しい。
下車後、おのおの写真を撮ったり
10個のタイヤを眺めたり(全部動いているわけではないらしい)
試乗アンケートは、QRコードで読み取り
私は、喫煙所で試乗車の方たちからお話をきいて。
県内各地、高齢化がすすみ自動車運転をしない方も増えたにも関わらず、
路線バスの本数も減って、交通手段が限られいく。
結果、高齢者や雨の日は必要最低限の移動しかしなくなり
ブラっと、駅周辺にお買い物でもという機会はますます減り
中心市街地の衰退もさらに増す。といった課題を抱えるなかで
公共バスの自動運転化が進む、現実的になったらいいなーと思っている。
今回の自動運転バス実証実験は、
下記のような目的があるのだという。
沼津港に人々にとっても期待が膨らむであろう。
【しずおか自動運転ShowCASEプロジェクトって?】
バスの運転手不足やバス路線の維持、高齢者の免許返納後の移動手段、公共交通のICT化など、地域公共交通の課題を克服するため、平成30年に発足しました。“ShowCASE”とは静岡が先進技術で全国のお手本になるように、との思いが込められています。
終電が19時台だと、
人の移動はなくなり、夜の活気は減る。
「タクシーがあるじゃん」とおっしゃる方もいるが、
予想以上にタクシーを利用しようという方は少ない。
(沼津港には、案内不要なタクシー乗り場もなくて)
車をもたない従業員は多く、台風でもカッパを着て自転車通勤をする。
自転車にのれない高齢従業員は、公共バスの時間までしか働けない。
といった具合
沼津駅~沼津港までの交通手段について 地元では、
昔、「路線電車の復活」「LRTライトレールを創ろう」という議論があって
TMO(中心市街地活性化協議会)委員の時、
富山のLRTの視察に行ったりもしたが、そんな大きな設備投資をしてもなーと。
大きなコストをまかなえるほどの採算は厳しいよな
不要じゃないかと思っていた。
けれど、沼津港では、
電車利用の観光客は多く、公共バス利用が求められるのだ。
お客様からの問い合わせには
「沼津駅から沼津港までバスはあるか?」
お答え:東京と違って本数少ないが、ありますよ。
「バスの終電は何時ですか?」
お答え:19時台なので、帰りはタクシーか、
平日ならうちの無料送迎車ご利用ください。
「沼津港から御用邸、沼津アルプスのバスはあるか?」
お答え:残念ながら無いので、沼津駅までお戻りいただくか。
などなど、沼津駅からのアクセスについての問い合わせは多く。
看板やホームページで案内をしている。
近い将来、沼津駅と沼津港を結ぶ
利用者ニーズに沿った、活気ある
新たな公共交通機関が整うことを期待している。
静岡県さんはじめ行政関係者、委員会のみなさん、
実証実験に関わるみなさん、
貴重な実証実験への参加をさせてくださりありがとうでした!
今後の進化系実証実験も楽しみにしています。
沼津市のお年寄りなら、馴染み深い小糸製作所さんが
この実証実験に参加している。
大昔、社長さんもうちの隣りに住んでいらっしゃった。